吉和冠山は、広島県阿廿日市市にある標高1339mの山である。安芸冠山とも呼ばれる。恐羅漢山に次ぐ県下第2の高峰である。山頂一帯はブナの原生林に包まれ、春にはカタクリと新緑、6月のサラサドウダン、オオヤマレンゲ、秋の紅葉と、四季を楽しめる名山である。
安蔵寺山・展望所から見た吉和冠山(中央) | 大きな地図で見る |
歩行距離 | 8.7km |
所要時間 | 5時間30分 |
累積標高差 | (+) 716m (-) 716m |
コース | 塩原温泉09:10 → 林道終点09:35 → 大タキ → クルソン岩分岐10:45 → クルソン仏岩出合い11:05 → 吉和冠山12:10→ クルソン仏岩出合い13:25 → クルソン岩13:35 →クルソン岩分岐 → 林道終点 → 塩原温泉14:40 |
昼前に萩を出発、道の駅「むいかいち温泉・ゆらら」で車中泊。翌朝吉和冠山を目指す。潮原温泉のところで国道186号線を左に折れてすぐの中国自動車道の高架下の道路脇に車を置いて歩き出す。舗装道はやがて砂利道の林道に変わり、右手に堰提が現れるとまもなく林道終点である。奥まで入ってきた他の登山者の車が止めてある。林道終点の鉄橋を渡る。ウシオ谷の清流を左に眺めながら快適な杉林の登山道を行く。今日は休日なので沢山の登山者と一緒で心強い。
前にはモデルのような手足の長い、超スタイルいい女性(山ガール?)が歩いている。本当にモデルかも・・・。最後の丸木橋を渡ると登りが始まる。周囲はいつのまにか自然林に変わっている。小沢を左へ巻いて登るとクルソン仏岩分岐にでる。左行けば直ぐにきつい急登になりクルソン仏岩を経由して冠山山頂に向かう。右は少し緩やかな登りになりの主道である。右に行くことにする。木々は高く大きくなっていく。小さい広場になっているクルソン仏岩出合を通過する。快適な緑のトンネルの平坦な道になる。しばらく行くと左カーブし、山頂への最後の急登になる。新緑が眩しい。ブナの巨木が目立つようになる。最後の急登をのぼりきると吉和冠山山頂(1339m)に達する。木々に囲まれ展望はない。30人のほどの登山者で狭い山頂は満員だ。山頂近くで鍋を囲んで酒盛りしているグループもいる。羨ましいが、下山は大丈夫だろうかと心配してしまう。自分もコンビニ弁当を食べる。
昼食後オオヤマレンゲの咲く場所が分からず一旦下山しかけたが、2人の女性登山者が山頂から反対の方向の寂地山への縦走路沿いにあることを教えてくれた。再度山頂に引き返し山頂から約100m下ったところにオオヤマレンゲを発見。下向きに咲いていて見つけにくい。数はあまり多くない。1日かけて花が開き、2日目に満開、3日目に枯れる幻の花と言われるオオヤマレンゲ、とにかく見ることができたことは幸運だった。ニホンジカの食害による枯死が危惧されており広島県では危急種(絶滅危惧U類・VU)に指定されている。オオヤマレンゲを見に行く途中、倒木のそばに人だかりあるので何か聞いてみると、倒木の影にひっそりとショウキラン?が可憐に咲いていたのである。直ぐにカメラに収める。幸運だった。希少価値があり盗掘の恐れがあると発見した男性登山者が言っていた。
帰りは、クルソン仏岩を経由し薄暗くなった登山道を下る。クルソン仏岩の向こうのローソク岩に登れば冠山の全景と大峰山、羅漢山、瀬戸内海が一望できるそうだが、今回はパスそのまま下山を続ける。往路を引き返し無事車に帰着。山の神様に感謝する。いつかカタクリの花を見に吉和冠山と寂地山の縦走をしてみたいものだ。萩に向け車を走らす。
中国自動車道の高架下の道路脇に車を置いて歩き出す。 |
林道脇の案内図 |
林道を行く。 |
ヤマジサイ |
ウツギ |
林道終点で鉄橋を渡る。 |
杉林が続く。 |
ウシオ谷を行く。 |
クルソン仏岩分岐を右に折れる。 |
|
クルソン仏岩出合を通過 |
新緑の森 |
吉和冠山山頂に到着 |
樹林に囲まれ展望はない。冠山は人気の山だ。 |
ショウキラン? |
ショウキラン? |
オオヤマレンゲ オオヤマレンゲ |
総合登山記録 山口県の山 中国百名山 九州百名山 四国百名山 日本百名山 関東の山 南アルプス 屋久島縦走
航海記録 旅の記録 海の風景・ギャラリー 沖縄 山で見た花
Copyright(c)2014 軽きゃんぱー里山放浪記. all right reserved.